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緑は香りのように

翡翠の緑。赤ほど強くなく、青ほどクールでもない、穏やかな光に満ちた色。けれど緑という色がファッションとして馴染みやすいか、と聞かれるとどちらかといえば難しい色だという認識でしょう。だからこそ個人的には、緑色を装いにさりげなく取り入れている人にグッときてしまいます。例えば靴からのぞいている靴下が緑だとか、アイラインが深い緑だとか……言うなれば、緑という色を香りのように身につけられる人に惹かれるのです。

私たちが選ぶ翡翠の緑は、決して真緑ではありません。初夏の空気を閉じ込めたような柔らかな緑です。それは日本女性の肌の白さや瞳の黒さを際立ち、自然な美しさが匂い立つ。まさに香りのように忍ばせる色だと思うのです。とても自然で健康的で、さりげない色気が生まれてきます。

緑は香りのように。これを小さな合言葉にしています。