BESPOKE

装身具からみる女性の内なる美意識の研究
MEDERUでは愛用探求の一環として、大切な方から受け継いだ古いジュエリーのお仕立て直しの取組〈BESPOKE〉を続けています。残されたジュエリーには、元の持ち主が過ごした時間や思いが眠っています。お仕立て直しのプロセスは、元の持ち主にまつわる記憶に思いを巡らせ、自分らしさの原点に触れる時間。受け継ぐことでしか生みだせない、あなたにとっての特別なスタンダードをお仕立ていたします。
EPISODE

M.Tさんは亡きお母様のオパールのネックレスを持ち込まれた。爽やかな水色に母らしさを見ていたTさん。その確かな眼差しの源泉は、母の眼差しにありました。

K.Gさんが持ち込んだのは亡きお祖母様からの真珠の指輪と贈り物の万年筆。教師であったお祖母様とKさんを繋ぐのは、静かな品性の交流。

ARCHIVES

07│海の向こうの思い出

船乗りだったという祖父が孫のHさんに渡したのは、美しい翡翠のピース。あらゆる海を渡り、さまざまな景色を見てきた祖父自身の思い出、Hさんと祖父との思い出が詰まった指輪に。

06│涼しげな姿

亡き祖母の形見である5石ダイヤの指輪。四角いカッティングが特徴的な涼しげなダイヤで、派手さを好まなかった祖母らしさが窺える。その内の1石を使って、Tさんらしさを加えた軽やかで涼しげな姿に。

05│繋がれた時間

17年前に亡くなった母の形見は、使い込まれたオパールのネックレス。物を大事にする人で、壊れてもなおチェーンをピンで繋いで使っていたよう。これからはIさんの手元で、また時間を重ねていきます。

04│家族の指輪

亡くなった義母がKさんに贈ってくれたダイヤのネックレスで、ずっと作らずにいた婚約指輪を。義母も含めて家族全員共通のイニシャルである”M”の刻印を入れ、改めて家族の指輪として仕上がりました。

03│母の色

母の形見にもらったネックレスは、若き日の旅のお土産だったのか、オパールなのかも定かではない。けれどTさんにとって母らしいと思える色。それは本物の宝石であること以上に価値のあることです。

02│面影は手のひらに

よく笑い、ちょっぴり豪快。そんな祖母の人柄を表すように、小柄でも手は大きかったそう。今回のお直しを経て、祖母の手の大きさも、孫のOさんへと受け継がれていたことが分かりました。

01│宝箱の中身

幼少期、おばあちゃんとの遊びは宝箱の中のものを”取りっこ”すること。祖母が亡くなりしばらくして思い出した宝箱を開けると、遊んだ指輪がそのままに。宝箱の中身はあの時と同じ宝物でした。

00│面影という景色

亡くなって間もなく10年経つ、お母様の指輪。詳しい指輪の出自は聞くことが叶わなかったけれど、おぼろげながら母が着けていた記憶があるとのことでした。今回はその指輪から中央のサファイアを引き継ぎ、作り替えることにしました。

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次回は2025年春(1~2月頃受付)を予定しています