Product Journey

stoic for pearl

埋め込まれているのは、小さな小さな真珠です。 そうお伝えして、やっと気づかれるほどの存在感。今季のタイニーパールリングです。

凛とした真珠の姿は、上品な美しさを添えてくれる。だから主役に添えたいと思うとともに、もっと真珠が日常的に溶け込めないかともずっと考えていました。いつもお伝えする通り、有機物である真珠はまん丸でもなければ同じ形もサイズもありません。一つ一つに個性があります。これは大きな珠でも小さな珠でも同じで、私たちはその姿が好きです。このタイニーパールリングでは、その一つ一つの個性を人の手と目で受け留めながら、リングの中に彫り留めていきます。プレーンなリングに真珠を留める位置を決める。真珠に合わせた穴を一つずつ彫る。真珠を穴に埋めて爪を寄せて留める。ストイックな作業は真珠の世話をしているかのよう。仕上げをし、ひときわヴィンテージのような面持ちに仕上がったのを見た時は、思わず声が出ました。主役に添えた時の晴れやかな美しさとはまた異なる、ひそやかな凛々しさ。日常のひとときにもきっと溶け込むだろうと思いました。

街で目に留まったご年配のシックな女性を見かけると、どこかしらに真珠を身につけているという場面に多々出会います。大粒の真珠の珠をこぼれるようにのせていたり、真珠を連ねたネックレスをさらりと着けていたり、真珠という宝石を遊ぶように楽しめてしまうのは、歳を重ねる特権とも言えます。真珠の道はシックに続く。その歩みの小さな一歩になれたら嬉しいです。