20SS Labo Monotone

aged beauty

グレーという色をとても魅力的に思います。絵具のチューブから出すグレーは重たい鉛のような色ですが、私たちが何より印象的だったのは真珠のグレーです。

真珠のグレーは、白でも黒でもなく、そのあわいのグラデーションをすべて含んだような深い色調です。真珠というのは、白もグレーも他の色もすべて同じ環境の中で時間をかけて生まれます。真珠の母貝が分泌する透明な真珠層というタンパク質を幾千層も積み重ねていく。その成長の過程に、海流の栄養素や水温の変化など、季節の移ろいが真珠たちにも訪れ、透明な層と層の間にまるで年輪のようにその変化が刻まれていきます。その中で奇跡的に乳白の珠を生み出すことも非常に神秘的ですが、時間を重ねて生まれたグレイッシュなトーンは、とても自然で味わい深い表情に感じます。透明な層の奥底から、積み重なった過去の時間が照り返してくるような。

日本ではまだまだ真珠は白くて丸くかしこまったものという認識が強いように思いますが、少しご年配の女性がグレイッシュなパールを一粒さらりと身につけている、というシーンもよく目にします。白い丸珠に比べてその気取らなさが非常に格好良く、私たちの憧れでもあります。そういえば、大抵そうしたご年配の女性はもう髪の色もグレイッシュになり、それをそのままきゅっと結っていたりする。その姿にも個性があり、やっぱりグレーは時を重ねた美しい色なのだ、なんて言ったら怒られるのだろうか。

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