ダイヤモンドといえば宝石を代表する素材であり、まばゆい輝きの印象が強い存在。それも一つのダイヤの持つ美しさの姿ではありますが、私たちはダイヤに対し、もっと素材本来の美しさを探求してきました。「オールドカット」とは、機械化される前に生まれた手仕事の時代のカッティング。つまり現代の特別感あふれる輝きに至る以前のカットです。硬いダイヤは人の手でのカットに限界があるため、余白が残り、元々の原石が持つ透明感やニュアンスが浮かびます。水辺のゆらめきのように翳りを帯びた光は、自然でたおやか。それは輝きというよりも潤みに近いと言えるでしょう。この静かな美しさこそ、ダイヤの本質的な姿であると感じています。
BASIC COLLECTION
<material>
Old-cut Diamond
Story _ 静けさをたたえる
Product
〈Old-cut diamond〉は、アトリエで長い時間をかけて集めたダイヤピースの中から、その個性に合わせてデザインを探求しています。ローズカットを中心に、手仕事の時代のカッティングは不均一。その揺らぎを生かすには、やはり手仕事が欠かせません。現代主流の爪留めは輝きを主張させるには適していますが、アトリエではよりゴールドとの一体感を意識した、古典的な覆輪留めや彫り留めを中心に仕立てます。石の表情やセッティング方法はクラシックながら、佇まいは端正でモダンに。最も硬い石であるダイヤだからこそ、日常に寄り添い、先々まで長く愛せるものに仕上げています。
Journal