‘23 Spring & Summer
LOOKBOOK
'23 Spring & Summer
Trip to the source

23SSは、まるで遠いタイムトリップをしているような開発でした。 古代のシグニット、プリミティブな真珠、耳飾り、トルマリン。どれも長い装身具の歴史が始まる古の時代、すでに生まれていた装身具の原点といえる存在です。それらとの対峙は、古代の装身具が持っていたはずの、“装身する人の美しさをあらわにする”という役割を思い出させるものでした。

特に今季はゴールドでも真珠でも、“耳飾り”への探究を深めました。 横顔は自分自身で真正面から見ることが難しい。ゆえに、自分の意識を外れた無意識のわたし−−つまり横顔には当の本人にすら気づいていないかもしれない、本来のその人らしさが浮かんでいるのではないかと思います。 “耳飾り”はその気づきを引き出す鍵である。

もちろんこの感覚は耳飾りだけでなく、すべての探究に通じています。 どの探究も流行やステータスのようなファッションの記号化する以前の、プリミティブな装身具の本質的役割を、現代において再びあらわにする試みであったと、今振り返り改めて感じています。

本来の美しさをあらわにする。 今季のコレクションピースをはじめとする私たちの装身具が、持ち主にとって静かな驚きや喜びにつながり、よりその方らしく生きていくきっかけとなれたら嬉しいです。

’23SS COLLECTION
NEW PRODUCT

’23SSより新しく受注を始めるBASICアイテムや素材探究〈LABO〉の今季ラインナップをご紹介いたします。

  • 一点ものは在庫状況が変動いたします。お取置きはできませんので、あらかじめご理解ください。
  • 東京のsalonまたは移動展示会CARAVANにてご案内しています。直接のご来訪が難しい方はオンラインでビデオを繋ぐ「Online Boutique」でのご相談もご検討ください。

最新情報は「WEB LETTER」にてご案内しています

23 March / BASIC <Signet>

持ち主を記す指輪である〈Signet〉。この古代から変わらない意味性を持ち続ける稀有な存在の〈Signet〉を、今季はフォルムから彫りの表現に至るまで、改めて古代シグニットの原始的なエッセンスに注目しました。リングの腕に施した月桂樹やスネークの模様は、すべて今季に向けて手彫りで仕立てた1点ものの作品です。
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23 April / LABO <真珠>

真珠はいのちである。真珠の生まれる故郷、海を訪ねるたびにそう強く感じます。一つ一つの命に宿る生命の輝きが、真珠の本質的な美しさ。毎年集め続けているブルーグレーのバロックパールを使って、一つ一つ異なる、けれどどれもが美しい真珠のコレクションをお仕立てしています。
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23 May / BASIC <耳飾り>

横顔は自分で意識することのできない、だからこそその人らしさが現れる景色です。古代のピアスなどに着想を得たプリミティブなゴールドの耳飾りを通じて、本来その人が持っているはずの美しさを引き出していくための研究を重ねました。手仕事ならではのシルエットや質感にもご注目ください。

23 June / LABO <MOSS>

苔むすような湿度ある緑は、サファイアとトルマリン。古代から愛されてきた素材たちを、その自然味ある質感や成り行きのフォルムを生かしながら、一つずつ仕立てた1点もののコレクションです。自然な美しさを引き出しながら、身に着ける人に心地よく馴染むための個性の探究です。