私たちは現代における婚約指輪を「素敵な大人になっていく約束」を表すものと捉えます。ダイヤモンドリングはいつの時代も、憧れの存在。今より少し先の未来に素敵な大人になるための期待や憧れを込めて、これからの日々、長く寄り添う一生もののダイヤモンドリングをお選び頂く機会にされてはいかがでしょう。

日々に寄り添い時間を重ねる指輪として、私たちが用いるのは全て"オールドカット”のダイヤです。400年以上前の手仕事から生まれたその表情は、自然の織りなす長い時の重なりを感じさせます。華やかに光を反射する現代のブリリアントカットに比べると、奥ゆかしく静かな透明感、輝きよりも潤みを映し出すものです。

セッティングは一粒ごとの素のままの美しさを生かし、それぞれの意匠に時代の面影を残した様式美と、高さを抑えたモダンなフォルムとの調和を心がけて。ダイヤモンドにおける西洋的な輝きの文化を日本的な感性で見つめ直し、日常に馴染むとっておきの一本をお仕立ていたします。

Journal / 輝きの中に“調和”を見る

オールドカットの余白ある美しさを生かしたラインナップ。ローズカットを中心に、アトリエがその時に集められた限りのオールドカットピースでのお仕立てとなります。オールドカットならではの一粒ごとの揺らぎも味わい深い魅力。セッティングは古典の技法に倣い、ダイヤそれぞれの表情や個性を引き出すソリテールスタイルを中心にご提案いたします。日常に寄り添う奥ゆかしいダイヤの輝き、長い時間をかけ愛着を深めて頂けたら幸いです。

一粒ダイヤの婚約指輪が現代の定番となる一方、ダイヤのカット技術が途上にあった18世紀以前は指輪そのもののディテールに様々な手仕事が施されていました。 〈トラディショナル〉ではその時代の意匠を今らしい軽やかなフォルムの中にあしらいます。中心に据えるダイヤも16世紀頃の主流であるローズカットで穏やかな表情に。時代を超えて繋がる手仕事が、時間を重ねた先にも美しい温もりを宿していくことでしょう。