"時とともに馴染む美しさ"を最も体感させてくれるのがmederuのマリッジリングです。30年40年もしくはそれ以上の年月を、毎日同じものひとつと付き合い続けていく経験は、とても稀有なこと。持ち主の日々を刻々と記し続けた指輪は、味わい深い艶と共に単なる物以上の気配を纏い、いつしかご自身を物語るような存在へと育っていきます。

使うことで、真に仕上がる指輪となるように。私たちが大切にするのは"馴染む余白"のデザインです。古くから愛されてきた指輪の原点となるフォルムと、叩く・彫る・削るなどの原初的な手仕事が生むテクスチャーを探求。誰もが記憶のどこかに潜める普遍の美しさを引き出し、着け始める瞬間から、時代を超えた先にも馴染んでいける姿を心がけています。また、自然な質感や指当たりなど、身体的な心地良さも大切に一つ一つ手仕事にて仕上げます。ご自身の時間を映し出す味わいを、じっくりと楽しみながらお付き合いください。

Journal : 時が生みだす質感

〈トワル〉はキャンバスという意味を持ちます。指輪を日々の足跡を記していく余白をもったキャンバスと見立てると、使うほどに味わいを深めていく姿が思い描かれます。古典的なウェディングバンドにみられる幅広のシルエットや、持ち主の印を刻んだシグニットリングを踏襲するフォルム。伝統のかたちにこれからの時を美しく刻み残すことを目指した、MEDERU BRIDALの原点ともいえるシリーズです。

古くから結婚指輪に用いられてきた月桂樹のモチーフを、伝統的な手仕事である「彫金」で表現する〈プルーヴ〉。遡れば古墳時代より伝わる、彫り刻むという行い。それは「残したい」という気持ちの発露が生んだプリミティブな手仕事であり、美意識と共に工芸にまで発展したことになります。人の手の揺らぎを残すしなやかな絵柄は、古き良き面影を色濃く感じられる味わい。これからの時間が指輪の彫り模様に更なる趣を重ね、ますます美しい一本へと育っていきます。

「打つ」、「叩く」。これらは紀元前より始まったといわれる原始的な手仕事です。トワルの形をベースに、ひとつずつ木槌で叩いて仕上げを施す〈カミーノ〉シリーズは、生まれる姿は一つずつ異なる上に、使うほどに表情が変わっていくことが持ち味です。穏やかな光沢の槌目は使うほどにならされ円くなり、深い艶が現れる頃には持ち主にしっくりと馴染んでいることでしょう。”道”を意味するCaminoは、歩んだ時間を経るごとに新たな景色を見せてくれます。