JOURNAL

白くある意志

白くある意志

雪は白いから嬉しくなる。もしも雪に色がついていたら、何色であれ、なんと禍々しい世界だったことだろう。天の采配には感謝だ。それにしても都会の雪はすぐに踏まれて汚れてしまう。真っ白でいられるのは、ほんのわずかだ。

余韻の色

余韻の色

紺色は余韻の色である。夜を美しいと思えるのは、かならずや明けると知っているからだ。昨日の残響や明日への予兆をともなう夜の空は、漆黒というよりも限りなく黒に近いナイトブルー、つまり深い紺色として現れる。紺色は静かな光を見出す人の心に残る色だ。

うるわしの赤

うるわしの赤

赤はいつも一歩先の色だ。これは私の勝手気ままな言説だけれど、大きく間違っていないとも思っている。つばきの花も、シャネルの口紅も、凛と美しい空気ごと連れてきてくれる。だから取り入れる自分も、すこしだけきれいな精神で臨むことが必要だ。

緑は香りのように

緑は香りのように

翡翠の緑。赤ほど強くなく、青ほどクールでもない、穏やかな光に満ちた色。けれど緑という色がファッションとして馴染みやすいか、と聞かれるとどちらかといえば難しい色だという認識でしょう。

little handsome

little handsome

小指には何を着けますか。何も着けないという方もいるでしょうし、細くさりげないリングを着けているという方もいるでしょう。私は小指にシグニットリングを着けるというスタイルがとても好きです。

'20SS Product Journey - Mother of pearl

'20SS Product Journey - Mother of pearl

私たちは懐かしくて美しいものを作るのだと、実感させてくれたのは初めて白蝶貝での創作に取り掛かった時だったように記憶しています。もう6年以上前のことです。

'20SS Product Journey - Pearl

'20SS Product Journey - Pearl

グレーという色をとても魅力的に思います。絵具のチューブから出すグレーは重たい鉛のような色ですが、私たちが何より印象的だったのは真珠のグレーです。

'20SS Product Journey - Crystal

'20SS Product Journey - Crystal

今季に限らず、私たちは長らく水晶の透明性を見つめてきました。その性質上、何も手を加えなければガラスのように光が通り抜けるだけ、手を施しすぎると他の影響を大きく受けて印象が様変わりしてしまう。

'20SS Product Journey - Gold

'20SS Product Journey - Gold

敬愛する陶芸家にハンス・コパーという人がいます。彼の作品を見ていると、器というよりも彫刻作品のような美しさを感じられるのですが、それは"器"という機能である以上に、空間と調和した佇まいにあるのではないかと思います。そこにあることでその空間の静けさを際立たせる。コパーの作品のように、本来そこにある美しさを引き出すデザインを、今シーズンも考え続けました。

'20SS Product Journey - Diamond

'20SS Product Journey - Diamond

出会った小さなダイヤは、水滴のようでした。 ダイヤは輝くものだという根強い認識がある中で、私たちはダイヤの日常性に触れてほしいと感じていました。そもそもダイヤを輝かせられるようになったのは、近代のことです。あまりに硬いその石は、手で自在に細かく削ることが困難で、手仕事の時代のカットではそれほど輝かなかったのです。けれど、そこには現代のような白銀の煌めきはなくとも、瑞々しい水面のような透明感が浮かんでいました。ダイヤの本質は輝きではなく、透明性。そこから私たちはオールドカットを探求し、当時の潤みを引き出すような、オーセンティックなアプローチで〈Rosier〉として仕立ててきました。

浅草本店&アトリエを移転します

浅草本店&アトリエを移転します

今年はアトリエ前の八重桜が2週間ほど早く咲きました。いつどこから訪れるのか分からない脅威が世界に溢れている中で、季節や自然が今も美しくいてくれていることは、人としての暮らしを保つ上での心の拠り所のように思います。皆さまはお元気でいらっしゃいますか。私たちは元気です。

面影という景色

面影という景色

年が明けて初めての寄稿となりました。今年はずいぶんと暖冬で、梅の花も早咲きでした。他の花に比べても、梅の花は好きです。他の樹々が裸になる寒々しい冬の空に、無骨な枝から小さな花を咲かせる姿が、実直でたくましい。寒いのは得意ではありませんが、この景色は冬が誇る美しさです。

Unassumingly

Unassumingly

ダイヤモンドは女性にとっての憧れであり、また、ジュエリーという存在の象徴というイメージも持たれているものかと思います。けれども私たちは敢えて、日常の中でのダイヤのあしらいについて考えを巡らせてきました。つまり、ダイヤをそう特別に捉え過ぎなくても良いのではと思っています。

What human hands know

What human hands know

ゴールドは、柔らかく温かなもの。 人の手からジュエリーが生み出される様子を初めて目にした時、金属は硬くて冷たいものではなかったんだと実感しました。そんなジュエリーだったら、ずっと身に着けていられるかもしれない。