JOURNAL

姿を印す

姿を印す

古いシグニットリングを見るたびに、これは持ち主がいたものなのだ、と当たり前のことを思わせます。長い時間を経て少し薄れながらも残った手彫りのモノグラムが、不在の誰かの存在を今も浮かび上がらせている。

静かな調和

静かな調和

たくさんの古いジュエリーを見てきた中で、これは好きだと思えるものは実は一握りだ。繊細ではあっても華美に見えたり、モダンではあるけど作りが雑なこともある。惹かれるのは緻密さとモダンさと上品さが同居しているもの。数は多くないからこそ、出合えると嬉しい。

ふるまいのための装身具

ふるまいのための装身具

私たちはこれまでも、様々な美しい装身具の姿を現代にアーカイヴするという研究を続けてきた。特にゴールドは、装身具の“素の形”を見極める旅でもある。今季はそのアーカイヴに2つの素の形を加えることにした。