私たちは、ジュエリーとは記憶をしまう容れ物であると思っています。古代のジュエリーも、おばあちゃんが使っていたジュエリーも、宿る時間の長さは違えどもそれぞれの記憶を纏っている。失くしさえしなければ、物理的に消滅しないジュエリーだからこそ成せることです。
私たちの〈BESPOKE〉では、受け継いだ古いジュエリーのお仕立て直しを通じて、現在の持ち主であるあなたと、大切な人たちとの記憶を紐解いていきます。今のあなたは過去のさまざまな記憶の重なりです。そこにこれからの自分にとって大切にしたい"芯"のようなものも、きっと埋まっているはずです。もう忘れてしまっていることもあるでしょう。けれど、ジュエリーはそれを思い出す記憶装置でもある。そんなことを感じて頂けましたら幸いです。BESPOKEの語源は「Be Spoken」。私たちを通じて、ご自身との対話が生まれるような、豊かなひと時になることを願っています。