
'20AW COLLECTION LABO _ LOOK
20AW COLLECTIONより、新作を中心にご紹介。端正な美しさをもとめて、アトリエにて毎シーズン研究を重ねているジュエリーをご覧ください。
20AW COLLECTIONより、新作を中心にご紹介。端正な美しさをもとめて、アトリエにて毎シーズン研究を重ねているジュエリーをご覧ください。
翡翠の緑。赤ほど強くなく、青ほどクールでもない、穏やかな光に満ちた色。けれど緑という色がファッションとして馴染みやすいか、と聞かれるとどちらかといえば難しい色だという認識でしょう。
今シーズンのアイテムから、魅力的なジュエリーを抜粋してご紹介します。
小指には何を着けますか。何も着けないという方もいるでしょうし、細くさりげないリングを着けているという方もいるでしょう。私は小指にシグニットリングを着けるというスタイルがとても好きです。
もしもこの初夏の風を描くとしたら、翡翠のような色をしているのではないだろうか、と思います。
私たちは懐かしくて美しいものを作るのだと、実感させてくれたのは初めて白蝶貝での創作に取り掛かった時だったように記憶しています。もう6年以上前のことです。
グレーという色をとても魅力的に思います。絵具のチューブから出すグレーは重たい鉛のような色ですが、私たちが何より印象的だったのは真珠のグレーです。
今季に限らず、私たちは長らく水晶の透明性を見つめてきました。その性質上、何も手を加えなければガラスのように光が通り抜けるだけ、手を施しすぎると他の影響を大きく受けて印象が様変わりしてしまう。
'20SSの研究商品やリリース予定についてご紹介します。
敬愛する陶芸家にハンス・コパーという人がいます。彼の作品を見ていると、器というよりも彫刻作品のような美しさを感じられるのですが、それは"器"という機能である以上に、空間と調和した佇まいにあるのではないかと思います。そこにあることでその空間の静けさを際立たせる。コパーの作品のように、本来そこにある美しさを引き出すデザインを、今シーズンも考え続けました。
出会った小さなダイヤは、水滴のようでした。 ダイヤは輝くものだという根強い認識がある中で、私たちはダイヤの日常性に触れてほしいと感じていました。そもそもダイヤを輝かせられるようになったのは、近代のことです。あまりに硬いその石は、手で自在に細かく削ることが困難で、手仕事の時代のカットではそれほど輝かなかったのです。けれど、そこには現代のような白銀の煌めきはなくとも、瑞々しい水面のような透明感が浮かんでいました。ダイヤの本質は輝きではなく、透明性。そこから私たちはオールドカットを探求し、当時の潤みを引き出すような、オーセンティックなアプローチで〈Rosier〉として仕立ててきました。
今年はアトリエ前の八重桜が2週間ほど早く咲きました。いつどこから訪れるのか分からない脅威が世界に溢れている中で、季節や自然が今も美しくいてくれていることは、人としての暮らしを保つ上での心の拠り所のように思います。皆さまはお元気でいらっしゃいますか。私たちは元気です。
年が明けて初めての寄稿となりました。今年はずいぶんと暖冬で、梅の花も早咲きでした。他の花に比べても、梅の花は好きです。他の樹々が裸になる寒々しい冬の空に、無骨な枝から小さな花を咲かせる姿が、実直でたくましい。寒いのは得意ではありませんが、この景色は冬が誇る美しさです。
ダイヤモンドは女性にとっての憧れであり、また、ジュエリーという存在の象徴というイメージも持たれているものかと思います。けれども私たちは敢えて、日常の中でのダイヤのあしらいについて考えを巡らせてきました。つまり、ダイヤをそう特別に捉え過ぎなくても良いのではと思っています。
特集:アトリエが集めてきた素材から、今季も特別な1点ものを仕立てるコレクションをお届けします。この冬お選び頂けるのはオパールとナチュラルダイヤモンド。どちらも古くより親しまれてきた定番の素材ですが、その一粒一粒に浮かぶ自然の繊細な表情は見る人に新鮮な驚きをもたらします。長く愛せるご自分だけのとっておきを、ぜひ探しにいらしてください。