JOURNAL

'20SS Product Journey - Gold

'20SS Product Journey - Gold

敬愛する陶芸家にハンス・コパーという人がいます。彼の作品を見ていると、器というよりも彫刻作品のような美しさを感じられるのですが、それは"器"という機能である以上に、空間と調和した佇まいにあるのではないかと思います。そこにあることでその空間の静けさを際立たせる。コパーの作品のように、本来そこにある美しさを引き出すデザインを、今シーズンも考え続けました。

'20SS Product Journey - Diamond

'20SS Product Journey - Diamond

出会った小さなダイヤは、水滴のようでした。 ダイヤは輝くものだという根強い認識がある中で、私たちはダイヤの日常性に触れてほしいと感じていました。そもそもダイヤを輝かせられるようになったのは、近代のことです。あまりに硬いその石は、手で自在に細かく削ることが困難で、手仕事の時代のカットではそれほど輝かなかったのです。けれど、そこには現代のような白銀の煌めきはなくとも、瑞々しい水面のような透明感が浮かんでいました。ダイヤの本質は輝きではなく、透明性。そこから私たちはオールドカットを探求し、当時の潤みを引き出すような、オーセンティックなアプローチで〈Rosier〉として仕立ててきました。

浅草本店&アトリエを移転します

浅草本店&アトリエを移転します

今年はアトリエ前の八重桜が2週間ほど早く咲きました。いつどこから訪れるのか分からない脅威が世界に溢れている中で、季節や自然が今も美しくいてくれていることは、人としての暮らしを保つ上での心の拠り所のように思います。皆さまはお元気でいらっしゃいますか。私たちは元気です。

面影という景色

面影という景色

年が明けて初めての寄稿となりました。今年はずいぶんと暖冬で、梅の花も早咲きでした。他の花に比べても、梅の花は好きです。他の樹々が裸になる寒々しい冬の空に、無骨な枝から小さな花を咲かせる姿が、実直でたくましい。寒いのは得意ではありませんが、この景色は冬が誇る美しさです。

Unassumingly

Unassumingly

ダイヤモンドは女性にとっての憧れであり、また、ジュエリーという存在の象徴というイメージも持たれているものかと思います。けれども私たちは敢えて、日常の中でのダイヤのあしらいについて考えを巡らせてきました。つまり、ダイヤをそう特別に捉え過ぎなくても良いのではと思っています。

What human hands know

What human hands know

ゴールドは、柔らかく温かなもの。 人の手からジュエリーが生み出される様子を初めて目にした時、金属は硬くて冷たいものではなかったんだと実感しました。そんなジュエリーだったら、ずっと身に着けていられるかもしれない。

modern & classic

modern & classic

Gold&Diaは、私たちがBasicとして探求しているコレクション。特に〈Je t'aime〉というゴールドリングから始まったメデルとしては、ゴールドからスタンダードなフォルムを見出だすということにとても重きを置いています。

モノトーン

モノトーン

赤と青と黄の光を混ぜると、白い光になる。空が何色に見えるかは、この光の波長の仕組みによる。これを学んだ時には不思議で仕方ありませんでした。一方で、赤と青と黄の絵の具を混ぜ合わせたら、黒色が生まれる。

A willing look

A willing look

一枚の絵が目に留まりました。スークで地面に腰をおろし、籠に盛った柘榴を売る少女。フランスの画家ブグローが描いたものです。この少女を描いたポートレートもあり、柘榴を手にした彼女のはっきりとした黒い眉と眼差しがとても美しいものでした。

日常の移ろいを映すもの

日常の移ろいを映すもの

画家の藤田嗣治の回顧展を観に行ったとき、渡仏した直後に藤田は冬のパリの曇り空を「真珠のような空」と表したと綴られているのを目にしました。

Touch of the light and shadow'19

Touch of the light and shadow'19

水晶。何色でもない、真っ透明なその鉱物。無垢であり、無味ともいえます。他の宝石と比べれば取るに足らないと思う人が多いかもしれませんが、私たちはそんな水晶に惹かれ続けています。

輝きの中に“調和”を見る

輝きの中に“調和”を見る

私たちがブライダルにおいて最も心がけている「使い続けて美しくなる」こと。そのためには見た目も心地も、日常の中で違和感のないことが大切になります。

時が生みだす質感

時が生みだす質感

私たちがブライダルリングを作る上で、最も大切にすることは「使い続けて美しくなる」ことです。ご結婚指輪は20年30年と同じ一つを着け続けるもの。つまり持ち主が過ごした時間がそのまま刻まれていきますし、小傷もへこみも時間の痕跡です。